ネクタイピンを付けようとしたとき、「どの高さに付けるのが正解なのだろう?」と迷ったことはありませんか?
なんとなく付けている方も多いですが、ネクタイピンの位置ひとつで、相手に与える印象が大きく変わります。
本記事では、ネクタイピンを付ける意味やメリットから、ジャケットの有無やベスト着用時など状況に応じた正しい位置、さらにマナーまでを徹底解説します。
「そもそも、なぜネクタイピンを付ける必要があるの?」と感じている方もいるかもしれません。じつは、ネクタイピンには単なる飾り以上の、非常に合理的な2つのメリットがあります。
最大のメリットは、ネクタイを体に固定することで「ブラブラするのを防ぐ」点にあります。
ジャケットを脱いで作業をする際や、食事で前かがみになったとき、手洗いのときなどに、ネクタイが垂れ下がって汚れたり濡れたりするのを防げます。
また、デスクや衣類との摩擦も減るため、大切なネクタイが擦り切れるのを防ぎ、長持ちさせる効果もあります。
もう一つは、スーツスタイルの要であるVゾーン(胸元)を華やかに見せる効果です。
ネクタイを持ち上げて固定することで、結び目の下に美しい「立体感(アーチ)」をキープできます。
のっぺりとした平面的な印象がなくなり、ピンの金属的な輝きも相まって、洗練された雰囲気を演出できます。

ネクタイピンの位置は、ジャケットの有無によって正解が変わります。
次は、ネクタイピンを付ける基本の位置を押さえましょう。
ジャケットを羽織っている場合、もっとも推奨される位置はワイシャツの「第3ボタンと第4ボタンの間」です。
この位置は、ジャケットの第1ボタンを留めた際に、ネクタイピンが「ちらりと見えるか見えないか」の絶妙な高さにあたります。Vゾーンからわずかに覗くアクセントとなり、主張しすぎず、上品で誠実な印象を相手に与えることができます。
クールビズやオフィス内での作業中など、ジャケットを脱いでシャツ1枚で過ごす場合は、基本位置より少し下げた「第4ボタンと第5ボタンの間」が最適です。
シャツスタイルのときに優先すべきは、前述した「ブラブラ防止」の機能性です。少し低めの位置で固定することで、前かがみになった際のネクタイの揺れを抑えられ、実用性が高まります。
スリーピーススーツや、ベスト(ジレ)を着用している場合、基本的にネクタイピンは不要です。ベスト自体がネクタイを抑える役割を果たしているためです。
もし付ける場合は、ベストの中に隠れる位置に留めて機能のみを持たせるか、あえて高い位置に見えるように付け、アクセサリーとして楽しむかのどちらかになります。
基本の位置をマスターしたら、次はTPOに合わせて位置を微調整してみましょう。数センチの違いで、演出できる印象は大きく変わります。
ビジネスシーン、特に重要な商談やプレゼンテーションの場では、奇をてらわず「第3~第4ボタンの間」の基本位置を守りましょう。
地面と水平に真っ直ぐ付けることで、誠実な人柄を印象付けられます。
結婚式やパーティーなどの華やかな席では、通常より少し高めの「第3ボタンより上(Vゾーンの高い位置)」に付けるのがおすすめです。
視線が上に集まることでスタイルアップ効果が期待でき、胸元が華やかになります。照明を受けてキラリと輝く位置に配置することで、ドレッシーな雰囲気を醸し出せます。
ビジネスカジュアルやジャケパンスタイルでは、少し遊び心を加えてみましょう。
あえて少し斜めに付けたり、デザイン性の高いネクタイピンを選んだりすることで、「こなれ感」やお洒落さをアピールできます。
ただし、やりすぎるとカジュアルな印象が強まるため、全体のバランスを見ることが大切です。

位置が決まっても、付け方が間違っているとすぐにズレたり、ネクタイを傷めたりする原因になります。次は、ネクタイピンを美しく固定するための手順をご紹介します。
男性のシャツは「右前(右身頃が手前)」の合わせになっています。そのため、ネクタイピンは右側から左側へ向かって差し込むのが基本です。
ここがもっとも重要です。ネクタイピンは、ネクタイの「大剣(太い方)」と「小剣(細い方)」だけでなく、「シャツの前立て(ボタンホールがある部分)」も一緒に挟み込んでください。
ネクタイだけを挟んでも固定されず、ブラブラしてしまいます。シャツと一緒に挟み込むことで初めて、ネクタイの揺れを防ぐという本来の機能が発揮されます。
メリットの項目で触れた「立体感」を美しく出すためのコツです。 ネクタイピンで留める直前に、ネクタイを少し上に持ち上げてふんわりとたるませてから固定してください。
こうすることで、結び目の下に美しいアーチがキープされ、胸元に豊かな表情が生まれます。のっぺりと張り付いたような印象にならず、高級感が増すテクニックです。
ネクタイピンは便利なアイテムですが、誤った使い方をするとマナー違反になることがあります。とくに注意すべきポイントを押さえておきましょう。
お葬式やお通夜などでは、ネクタイピンは付けないのがマナーです。 弔事の場においては、光沢のある金属製の装飾品(光り物)を身に着けることは不適切とされています。
「ネクタイが揺れて邪魔になる」という機能的な理由があっても、この場では外しておきましょう。
就職活動において、ネクタイピンは必須ではありません。
付けないからといってマイナス評価になることはありませんが、付ける場合は「シンプルで目立たないシルバーのもの」を選びましょう。
派手なデザインやゴールドのものは、面接官によっては「学生らしくない」と受け取られる可能性があるため避けたほうが無難です。
ネクタイピンの位置が高すぎる、あるいは低すぎると、機能性や見た目の印象が損なわれる可能性があります。
・位置が高すぎる: 非常にカジュアルで軽い印象を与えます。また、ネクタイの揺れを防ぐ機能も低下します。
・位置が低すぎる: ジャケットを脱いだ際に、お腹周りに視線がいってしまいます。また、間延びしてだらしない印象になりがちです。

次に、自分に合ったネクタイピンを選ぶための基本的なポイントをご紹介します。
ネクタイピンは、大きく以下の3タイプに分けることができます。
・ワニ口式: バネの力で挟むタイプ。固定力が強く着脱も簡単なので、初心者の方にもっともおすすめです。
・クリップ式(タイバー): バネがなく、金属の弾力で挟むシンプルなタイプ。スマートですが、厚手のネクタイには不向きです。
・タイタック: 針を刺して留めるタイプ。フォーマル度が高く、結婚式などに適しています。
シチュエーションや組み合わせるネクタイに応じて、適切なタイプを使い分けましょう。
ネクタイピンの長さは、ネクタイの幅(大剣の幅)よりも短いものを選びましょう。
目安としては、ネクタイ幅の「3/4程度(7割~8割)」の長さがもっともバランス良く見えます。
ネクタイの幅からはみ出してしまうものは、見た目のバランスが悪いため避けましょう。
全身のコーディネートをまとめるコツは、金属の色を統一することです。
腕時計やベルトのバックルがシルバーなら、ネクタイピンもシルバー。ゴールド系なら、ネクタイピンもゴールドといった具合に、色味を合わせることで、洗練された大人のスーツスタイルが完成します。
今回は、ネクタイピンの基本的な役割や位置、正しい付け方、選び方についてご紹介しました。
ネクタイピンは、ネクタイの揺れを防ぐという実用性のみならず、スーツスタイルを格上げする装飾的な役割も果たします。
今回ご紹介した情報も参考に、いつものスーツスタイルにネクタイピンを取り入れてみてはいかがでしょうか。
スーツ・紳士服のはるやまでは、ビジネスやフォーマルにぴったりなスーツだけでなく、ネクタイピンなどの小物・アクセサリーも種類豊富に取り扱っています。自身に合ったスーツやアクセサリーをお探しの方は、ぜひ一度はるやまオンラインストアをチェックしてみてください。
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